年の瀬になりました
自分も駆け出し農家なので、まだ、説得力はないですが、
駆け出しながら感じる、新規就農のポイントをまとめてみました
私が実行しようとしていることでもあります
その1 設備投資は極力抑えるべし
農業は、基本的に設備投資型、先行投資型で、さまざまな経費を使った一番最後に売上が上がります。
経験のある農家でも、一番のリスクは「収穫直前に天候でやられる」ことで、これは何十年やってきた方ベテランでもあり得ることです。既存農家の多くは、家、農業設備などの償却はそんなにかからないし、他の野菜で挽回することもできますが、新規就農者は大面積でこれをやってしまうと、致命的です。
新規就農の場合、就農までのプロセスは、2年間の研修のみの実務なので、売り先以前に野菜を売れるレベルで作ることが非常に難しいです。ちなみに、売り先はこだわらなければ、それなりにできれば市場、JAがあります。
なので、最初は極力設備投資は抑え、まず、作ることに集中できる環境が大切です。
また、生活費の固定費の部分を軽くしておくことも大切です。
借りれるものはすべて借りて、
野菜ができることを確認してから、設備投資をしましょう。
脱サラ農家の場合、コスト計算や、生産性等意識しがちで、それもとても大切と思うけど、農業は良い野菜を作ることが、生産性向上、コスト低減の第一歩です。
その2 ニッチ野菜を攻める!
無難な野菜、周りの農家が作っている野菜は、リスクが少ない分、新規就農者が割って入るすきはあまりないです。
私の場合は、周りの農家は作っているけど、大変だから生産量が減っている野菜を経営の軸にしつつ、ニッチな部分を攻めていきます。
今後は今はニッチなものが経営を支えていくようにしたいと思ってます。
ニッチは珍しい野菜でも良いのですが、栽培方法、売り方などです。
私は、珍し過ぎないけど、あまり売っていないもの。くらいがいいのかな、思っていてそれを作ります。名前を聞いて「は?」っと、何もイメージできないものは売り先が難しいです。
今は、SNS等、個人が販売行えるプラットフォームが沢山あるので、それらを使用しつつ、挑戦していきます。
その3 最初は体力勝負!
農業は、別に体力がなくてもできるとは思いますが、やはり、黒字にするまでは体力があったほうが良いきがします。
なんでもそうですが、やはり事業を立ち上げるのは、甘くはありません。
私も、月に400時間くらいは働くつもりです。
その4 とにかく経験者に聞く、自分が経験する
行政の方と作物の相談すると、いろいろ教えてくれますが、
「え、うそ?」
とおもうこともたまにあります。
彼らは県の作物別指標等をみて話してくるのですが、実態とは結構違うと思うことも多いです。
特に収量は良い時のものが書かれていることが多く、経験してきたものを自分で積み上げてみると、こんなに儲からないでしょ?ってことがあるのです。
研修しているとき、私は運良く、法人の中で1つの部門を任せて頂き、その部門の数字もある程度把握できていたので、一度作った作物は、どのくらい儲かるか計算しています。すると、県の資料とは結構違っています。
なかなか、少ないのですが、研修先には、きちんと給料を払っていて、パートさん等を雇用している農業法人が良いと思います。
既存農家の方は、ほとんどコスト意識、経営等という概念がない人も多いので、良く人に話を聞いて選ぶのが良い気がします。
今、思いつくことをまとめてみました。
行政はとにかく、一般の農家のようにさせたがります。周りの農家も、「みんながやっていることをするのが一番良い」みたいなことろもあります。
しかし、うまくいっている農家はそう多くはありません。
研修中に目指すべき自分の農家像をしっかりと固めて、異端なことを恐れず、しかし、現実と理想のバランスは持ちつつ、やってみるのが良いのでは、と、今のことろ思っております
では