2014年11月26日水曜日

農業のリスクは天気じゃなくて先行投資

農業がブームになってたり、
最近では補助金なんかもあって、新規就農者が増えています。

僕の街にもいるし、隣の山武なんかはとても多い。なにより、僕自身が新規就農者です。


そんな僕が考える新規就農について。



一言でいうと、うまくいく人は少ないと思う。
でも、そんな状況を傍観している行政、国、既存農家、周りの環境もだいぶ責任は大きいと思う

農家を保護するあまり、農家から農地や機材が他の人へ流れなくなっていて、
農家じゃない人が、農業をしようとすると「新規就農すること」が主な選択肢の一つとなってしまっています。
意欲のある若者が、とてもリスクの大きい選択をとり、その後苦労しています。

独立ありきで農業を始める人が多くて、給料をある程度もらいながら、農業を経験し、「さぁ独立するぞ!」といって独立する人は稀です。


新規就農するには、農業指導士がいる農家に2年間の研修を行うと農地を借りることができ、就農する権利を得ることができます。
その間、給料はでないところも多く、それ以上研修がしたくても経済的にも続けることは難しい場合が多い。
ちなみに、農業指導士は地域で長くやっていると、地域から推薦されなれるようですが、僕の感覚では、普通の農家です。
普通の農家→ あまり経営感覚のない(農協に言われた資材を使い、農協に販売)ことを長くやってきた人です(地域活性、後継者問題など考えていない人も多い)。農家が農業指導士になるメリットは「ただで研修生が使えるから」という人もいます。受け入れた人を、育てそうとしているのかは関係ない。
研修先をどう選ぶかはとても重要です。


農業というと天候のリスクがよく話題になりますが、それよりも、設備投資型、先行投資型な事業だというほうがリスクであると思う。

本当に天候でどうしようもなかった、という場合もありますが、致命的な損害がでることは数年に1度です。
研修で親方について作っていても、自分でやると、販売できるレベルで「野菜を作る」ことは簡単なようではじめはなかなか難しいです。
実際に作って、出荷してみるまで、売り上げがなかなか見えない。

そんな中で、
設備投資が必要なので、経営はある程度重くなるし、
農業は先行投資型で経費は全部使った後に、売り上げが上がります。

野菜ができないと、経費をほとんど使った上で、売り上げが無いので赤字だけが膨らむのです。
これは、天候の何倍も気をつけなくてはいけないと思うのですが、研修中に教えてくれる人はあまりいません。


私は、たまたま、生産法人の社員として農業ができて、給料をもらいながら、農業を知ることができました(とはいえ成功するかどうかはまだこれからですが)
だから、設備投資をしての就農はするつもりは無かったし、野菜が作れるようになってから独立することは決めていました。

もちろん沢山良い研修先もいっぱいあるし、経営センスの優れた農家さんも沢山居ます。

それでも、

本来は、雇用されながら農業の実践を学べるべきだし、跡継ぎの様にしっかりと技術を学んで、ある程度設備投資は押さえれる環境が必要です。
それらは、本来は農協や行政など、地域の農業を活性化させたい立場の人たちがある程度は考えてフォローするべきことだと思う。



もっと成功して、
「どや!」
って言えるようにならないと。

とはいえ、とにかくやってみる行動力は大事だし、覚悟をもった若い新規就農者が増えること自体は良いことだと思うので、今、パラパラと増えている人が協力しながら、知恵を出し合いながら地域を盛り上げれるように、新しい今の農家以降の農業を作って行きたいし、自分もそれを引っ張れるようにがんばります


では


2014年10月28日火曜日

33才を前に

33歳を前に、ブログ更新

一年振り返り


この一年を振り返ると、”自分のやりたいことをやってみると、さらに自分のやりたいことが見えてきた一年”な気がします

33歳は、前進させるべくますます行動してくのですが、意識して発信して行く年にしようと思います。


ということで、33歳のテーマは

「発信すること」



32歳は一新塾や、その関係で知り合えた人、海外で出会った人や、同級生でまたまたつながった人、独立してすてきな出会いに恵まれ、良い一年だったと思うし、

「自分に正直に生きる」ことは充実した人生を送る上で、大事やなと再確認。

とはいえ、楽しかったし精神的に充実していたものの、
農場はまだまだ補助金ありきの運営なので、今年はとにかく国内加速させ、早く安定させます。

今年は、うまい!野菜をいっぱい作って、いっぱい売る

且つ、いくつかのアイデアを形にするぞ

具体的には、
都会で住んでるけど生産現場に関心がある人 と、農家 を繋ぐこと
海外農場の拠点作り
千葉の野菜がおいしい冬場に、野菜セット”畑のおいしいを食卓へ”スタート

など、やります!



がんばります。




米田将之

2014年9月25日木曜日

中国食文化 ”吃很多很多喝”



中国ではめっちゃ食わされ、そして飲まされました。
こちらの歓迎の仕方なのですが、

日本で食材の廃棄ロスが輸入量より超えている!
とか、まじめに怒ってたりするのがあほらしいほど、絶対ロスしまくってると思います。

そして、お酒もがんがん飲むのですが、
黄酒?名前忘れましたが(というか記憶無くなって覚えてない)40℃くらいのお酒で乾杯(全部飲み干す必要有り)してめちゃ煽られました。

しかし、それをなんとか乗り越え、二日酔いで次の日行くと、めっちゃ仲良くなれてたりしました。

食事会(新しい人が来たり、来場者が来た時)は、そんな感じで、
食事の前は、「無理して飲むこと無いから」とか言ってくれるのですが、
始まれば「えぇぇぇ、、、さっきはそうやって言ったのに」って思うほど、めっちゃ乾杯してきます。



普通の食事のときは、それほどでもないのですが、
普通のペースで食ってると、はいはいって感じでさらに盛られて、結局食いきれないとかよくありました

慣れてきたら、8割食べたくらいで腹一杯みたいな感じで箸を止めて、終わる寸前でかき込んで席立つ!技を覚えて実践してました。


ということで、中国にいって若干太りましたが、仕事さぼってたとかないですからー、
帰ったらまじダイエットします!


中国に行く際は、自分で吐ける技術は必須です!


では

2014年9月23日火曜日

上海にて  海外農場開拓中!

久々のアップ、

上海で書いています


wifi調子悪くてネット接続できないし、日本語できるひとも誰もいないのですが、とても充実していて、刺激的でおもしろいっす
やはり、たまには自分が「普通」と思っていることが、そうじゃない環境に自分をおくことは、とても大事だなと思います

上海入りの経緯は置いといて、
中国は、政治同士が仲が悪いこともあって、あまりメディアで良く言われていですが、実際どうなんだろうなと思いながら来ました。

実際きてみて、

全然関係ない。
普通の人はとても普通でした。

”平和を作る主体者は我々一人一人であるべき”って言ってた人がいて、本当にそうやなと
政治家に、メディアに翻弄されず、普通な人(一般人)がパーソナルなつながりをたくさん持つことですこしづつ”平和”になる気がします、
向こうに友達居るのに、ちょっと煽られてミサイル撃て!賛成!!とか絶対にならないし。


さて、仕事の方は農業していたのですが、
正直、そんなにワタミ時代の中国人のイメージとはあまり変わらず、

個人差はあるものの、とても合理的で仕事は速いけど、雑な人が多い、という感じでした。
丁寧な人もいるけど、少数派(特に男性)。

農産物の品質も正直そんなに高くない

でも、責任者クラスの猛スピードで、パワフルで真剣な仕事っぷりをみて、
「日本野菜と比べて、中国野菜の品質が低い」と言われるのは、後5年だと本気で感じます


みんなでワイワイご飯食べてるときに、

責任者中国人「このトマトうまい?」
私「うまい、うまい」

て、簡単に答えると、


真顔で 「私は誠実な評価が聞きたいんだ、ちゃんと答えて」
とか真剣に言われます。



こっちに来て、農業は大変大変大変と自分で言っちゃう人が多い国内農家と大きく差があって、ぬるま湯になれたら本当に終わりだなと。今、この環境に身を置けていることに感謝してます。時間ないし、がんばらないと。
ちなみにここも、数年で収量、品質ともに日本と同様かそれ以上になるとまじめに思ってます


政治はいろいろある国ですが、「日中友好の為にがんばろう」なんて向こう側から言ってもらって、すげー関心。
海外にでると、田舎の近所同士でいがみあってる人たちを見てムカついたり、小さいこと気にして身動き取れなくなっちゃうとか、上司の顔色伺うやつが偉いみたいなのとか、本当にどうでも良くなる、あほやなと。もったいない。



がんばろう、海外開拓するぞ!



では


2014年6月7日土曜日

僕が農業をする理由


「なぜ農業か?」



良く言われてきたけど、

「やりたいから」
というのが、一番の理由だと思う。


やりたいから、というのは、何となく自分がやりたがっていると感じる。というか、
本当に自分は何をやりたいんだろう?と考えたときに、いろいろな理由を探して、飲食や、ITや政治家もやりたい理由は考えて作れる気がするけど、農業は本当に自分の根っこの部分からやりたいと思っている気がします。

何か理由や、きっかけがあるわけでもなく、すごく感覚的なものです。




農業をやる。


と、決めたのは大学4年の時に、周りが就職活動をしながらそれぞれの道を決めていく中で、自分は何がしたいのだろうかと考えた時に、「いつか農業をやろう」と当時思っていた自分は、どうせやろうとしているんなら、若いうちからやろう、と決めました

それから10年、独立し、もうすぐ出荷を迎えようとしています。


いつか農業をやろう、と思ったことにも特にきっかけは無く、自分の好奇心に従いながら、やりたいことをやろうと思って農業にいきついた感じですが、そんな自分に違和感は感じないし、良いかどうかは分からないけど、毎日、忙しいながらも気持ち良く過ごせています。



と、農業をする理由らしい理由は無いのですが、


農業は楽しいし、6年やってきたけど、ずっとするつもりでいるし、大変大変と言われる農業ですが、今のところ特別大変とも思わないし、むしろ全然できる/もっとやれると思ってます。



畑で採れるこれだ!って野菜は、「おぉ!」って思うほど、おいしいし、植物育てながら「すげー!」って思うことも多いし、農作業の後の飲み会はとても楽しい/ビールおいしいです。

そんなおいしさ/楽しさを、いろんな人たちと共有しながら、やっていこうと思うので、よろしくお願いしまーす!



2014年5月21日水曜日

日々、農作業 ~もうすぐスイカができます~


夏日が続いて、いよいよ本格的な夏が迫ってきました。


夏と言えばスイカということで、

露地ものスイカの栽培もピークを迎えています。


種まきが2月10日頃なので、約5か月をかけてスイカになります。

特に暖かくなってからは、スイカの生育が早くなってくるので、かなり急かされ忙しくはなるのですが、新人農家なので、どこかで失敗して、思うような数を栽培できなかったことも大いに考えられたので、今、忙しいことはとてもありがたいことです。

日々、燃えています。




農業法人の社員だった頃も夏場かなり働いてきましたが、

今も思うのは、農業に レバレッジや、なにか一気に解決できる裏技は無い、
ということです。

と、言うか、自然とはそうなのだと思います。



忙しくても、一つ一つの作業を丁寧こなすだけです。

忙しいからと言って雑な作業をしていると、すぐにそれなりの野菜になりますし、忙しくなってから「やばい!」と思ってバタバタと人を集めても、できることは限られます。


ウソが付けないし、その人の素がわかる。そんな気がします。


都会の仕事も良いですが、自分はそんな農業にとてもおもしろさと、やりがいを感じます!


スイカもいろいろと、うまくいくこと、いかなかったことありますが、その経験がとてもおもしろいです。
人間が試されていると思って、あと、もう少しがんばります!



6月中には処女作スイカ、
7月からは本格的に出荷がはじまります!



では。

よねだ








2014年3月8日土曜日

こつこつ一歩踏み出すことにこだわる

IT全盛の時代、いつでもどこでも情報に触れることができとても便利ですが、評論家チックな情報見て言うだけの人がもの凄く増えている、そんな気がします。

僕は農業を駆け出しながらやっていて、いろいろと至らない部分は多いですが、新規参入者が既存農家に劣っていると思わないし(研修先など、良く選んだほうが良いけど)、自分がまず一人前の農家になり、将来的には今の地域が、新規参入しやすい地域にしていきたいと思っています。


そんな中、本読んだ、ネットで少し調べたことくらいの知識で「これってこうなんだって」等とよく言われる。

正直、僕もそんなに農業の知識があるわけではないですが、大抵はさすがにそれくらいのことは知った上でこういう判断をしていると思うことが多い。とにかく、紙やネット上に載っていることは、いろいろな商売や、その人の立場等よくよく考えて話さないと、というかネット、マスコミや週刊誌にのっている情報をうのみにしない。


僕は、自分がみたこと、していることを信じたいし、経験することにこだわりたい。

テレビをみて喜ぶのも良いけど、自分が何かをして喜びたい。


と、ちぐはぐな文章になりましたが、
そんなことを考えています。



それでは

2014年3月4日火曜日

米田ファーム稼働中!

ご無沙汰してます


いろいろな、手続きにてこずったり、
大雪が2回も降ったり、

していましたが、

米田ファーム稼働中です!



GWに向け、家庭菜園用の野菜苗を栽培中です

トマト
ミニトマト
中玉トマト
パプリカ
だだ茶豆

など、やっています!


IT全盛の時代、いろいろなことが便利になり、バーチャルな世界で欲求が満たされることの多い世の中ですが、

「野菜を育てる」ことは、不便ですが、とてもリアルで、とても手作り感があって、とても学びがおおいです。なにより、最高におもしろいです。

都会に住んでいる人にも、ベランダ菜園など挑戦してほしいと思っています



都会に住んでいると、人工的なものに囲まれて、人が環境をコントロールできることが”自然”と思いがちで、「農業は自然相手だから」と、農業は不安定だと言われますが、それこそ”自然”で、野菜を育てることは、「自然は適切に不便なもの」だと教えてくれる気がします


便利すぎて、不便な世の中に

米田ファームの野菜苗!



では

2014年1月16日木曜日

「普通」ということ

「普通」

という言葉を良く使いますが、僕は人間はとても偏ったよのなかを生きていると思っています。

時代や、年齢、地域等でも違います。


しかし、「普通はこうする」と判断する人は沢山います。


これって、最近というかこの10年くらい聞いていて、僕はあまり気分が良くありません。

普通じゃなくて、自分はどうなのよ!?って思うのです。


ほんとに普通はつまらない。
普通はするから、と言っている人のお歳暮やお礼等、あまりうれしくありません。

「みんな自分の意見をもって、自分の考えを言える」

そのような地域があれば本当に素敵だなと思います。


ではでは